エンジニアに転職する前に見ないと後悔するIT業界の裏側とは!?
- 2020.06.03
- 転職・キャリア
ITについて興味があるけど、実際はどうなのか詳しく知りたい。
エンジニアってどんな仕事をしているのだろう?
こんな悩みを解決していきますね。
この記事を読むと、IT業界の構造を知ることができ、就職してからのミスマッチを防ぐことができます。
私はこのIT業界の事情を知らずに入社をして失敗しました。そんな失敗をもとに、入社をする前に必ず覚えておきたいことをお伝えします。
この記事を読むとこんなことがわかります。
本記事でわかること
- エンジニア業界の特徴
- 筆者がWEB業界をおすすめする理由
- IT業界特有の多重下請け構造の闇
- 業界別に取得しておきたい言語
この記事を読み終えた頃には、自分がどの業界のエンジニアに向いているかがわかりますよ。
エンジニアに転職する際に気を付けておきたい業界の特徴
エンジニア業界は主に3分野に分かれています。
- Sler業界
- WEB業界
- SES
次で詳しく説明します。
エンジニア転職:Slerって何?
Slerはシステムインテグレーター(System Integrator)と呼ばれます。erは中で働く人っていうニュアンスです。(playerだったらプレイする人みたいな)
エスアイアーともいいます。
どんな事をするかというと、外部から依頼されたシステムを開発します。基本的には大規模なシステムを開発するので、個人や中小では絶対に携われないような仕事に関われるのがメリットです。
大きな仕事が出来て、経験も積めるし、給料もそこそこ高いって聞くしSler最高じゃん!?
ちょっと待て。これから言うことをよく聞いて良し悪しを判断してほしいんじゃ。
Sler業界に潜む多重下請け構造の闇とは?
Slerは構造上、大人数を必要とします。元請け(親)会社と多くの協力会社(パートナーと呼びます)が集まって開発するイメージでしょうか。
多重下請け構造の何がいけないかっていうと、基本的に親会社の社員が一番お金を貰え、末端に行けば行くほど上からマージン(中間手数料)を取られて、低賃金になっていきます。
そして問題なのが実際に手を動かすプログラマー達が末端に位置しているということです。ですのでプログラマーの地位は必然的に下になります。現場作業員みたいな感じでしょうか。基本的に上流に位置している人達はプログラミングをしません。
顧客とどんなシステムを作りたいのか話し合ったり、プログラマーに指示したり、マネジメント業務がメインとなります。
とはいえ、元請け(親)会社であれば年収も良く、残業も少ないなどホワイトな会社が多いです。 上下関係が強いイメージです。
年収面だけを見ればSlerに行くのも全然アリだと筆者は思ってます。
技術面で成長はできるの? 残業時間は?(Sler編)
プログラマーは末端作業員として扱われるので、開発環境は良くないケースが多いです。筆者はwindow7、メモリ4GBのノートPCで開発させられてました・・。(フリーズの嵐)
PUBGが初期画面から動かないんですがどうしたらいいですか
ブラウザのギャルゲーなら動くぞい。(*´д`*)ハァハァ
また外部のシステムを開発する関係で、安定稼働が求められます。その為開発環境は新しい物をどんどん入れよう、効率化しようというよりは古いものだが失敗しないようなものを重視する傾向があります。
また、Slerでは誰にでも仕事が出来るような高度な仕組み化がされており(この仕組みは素晴らしいものだと思います。個々を見ないなら、ですが・・・)
つまり、プログラムを書けなくても仕事が出来てしまう上、上述した新しいものを入れるという文化ではない為、技術者としては時代に取り残されていくと筆者は思っております。
残業は基本的に多いです。ウォーターフォール開発というのが主流で、仕様が決まるまで開発作業とかできません。いざ開発が始まって不具合で出てくるとその修正作業に追われますが、納期は基本的に変わらないので残業地獄化します。
つまり暇な時と繁忙期の差がやばいということになります。
エンジニア転職:SESって何? 未経験採用で一番多いのはココです。
SESはシステムエンジニアリングサービスの略です。他企業が何名かエンジニアが欲しいって言った時にこんな社員どうですか?って提供するサービス会社です。
だいたいの会社は正社員として入社させ、他企業に派遣させるといった形を取ってます。ようは派遣社員です。
SESは組み込み開発の企業に配属される事が多いです。取引先はメーカーが多いですね。メーカーは地方の工場を持っている事が多いので、本社はめっちゃ綺麗な駅チカの大きなビルだったのに配属先は小汚い工場とか普通にありえます(笑)
筆者の前の会社はこんな感じでした。正直IT企業って華やかなイメージがあったので唖然としましたね。 職場環境って大事なんだなぁってつくづく感じました。
派遣先は大手Slerの末端に配属される事が多いです。つまり、Slerと同じ仕事をして、さらにマージンも取られるので給料は驚くほど安い事があります。
元請け(親)とSES企業の年収差はリクナビNEXTによると、30代前半で138万という結果でした。
ピンハネが恐ろしいね。。
SES企業の見分け方ですが、求人票でだいたい見分けがつきます。勤務地がプロジェクト先によるとか年間休日が・・・ryとかですね。
とはいえ、SESは入りやすいです。WEB系企業なんかは制作物を用意しないと
そもそも面接すら受け入れてくれない所が多いのですが、SESはコミュニケーションがきちんととれてさえすれば受け入れてくれる印象です。
とりあえずエンジニアになってみたい。プログラミングとか学んだことないっていう人には現場経験が積めるのでアリだと思います。
技術面で成長はできるの? 残業時間は?(SES編)
SESではプロジェクト毎に職場を転勤する可能性があります。だいたい2、3年くらいのスパンですが、短い所とかだと1年とかです。勤務地は基本的に選べません。下手したら、関東→関西とかあります。
基本的に会社側の利益優先なので、個人エンジニアの事情なんか二の次です。酷い話ですが・・・(※筆者が経験した企業に基づく話なので、中には良心的な会社もあると思います)
上記の特性の為、中々ひとつの技術を磨いていく事は難しいです。特にSlerは独自の技術を用いている場合が多いので、他会社で潰しが効かない場合があります。
残業時間や年間休日等は派遣先企業に準じます。基本的に外注を頼む会社は人手が足りてない所が多いので残業はけっこうあると思っていいです。
エンジニア転職:WEB業界って何?
WEB業界はWEBサイトやサービスを作り、利益を上げている会社を指します。
Slerとの違いは、自社でサービス開発の利益を上げているかどうかでしょう。
自社でサービスの利益を上げるということは、ユーザーに取って利便性のあるものでなければなりません。その為日々ユーザーの意見を取り入れ、改善していくアジャイル開発というのが主流になっています。
技術面で成長はできるの? 残業時間は?(Web編)
日々ユーザーの意見を取り入れながら仕事をするので、こんな所を改善しよう、新しいものを取り入れてみようといった文化に必然的になっております。
エンジニアの地位ですが、企業側もエンジニアの重要性が分かっている為非常に高いです。その為、高性能なPC、お洒落なオフィス、私服OK、音楽聞いてOK
な会社がめっちゃあります。。。
職種によりますが基本的にプログラミングが出来ないと仕事が出来ません。
また業界的にスビートが早いので日々勉強する姿勢が求められます。総評としてプログラミングをがっつりやりたいエンジニアとして成長できる環境ですね。
残業時間について・・・これは会社の方向によります。WEB制作会社なのか、事業会社なのかによって変わってきます。以下で詳しく説明します。
WEB制作会社の場合
ざっくりいうと顧客からこんなサイトを作ってほしいと言われ制作する会社じゃな。
結論から言うと、未経験者はWEB制作会社に入社するのをオススメします。
WEB制作会社に入るメリットとしては、携われる案件の多さにあります。
業界は様々なものがありますよね? ゲーム業界やWEB業界みたいな華やかなイメージのものもあれば金融、不動産など堅実なイメージの所も。
様々な業界のサイトを制作するので、圧倒的に制作スキルが身につくんですね。
また、既存のページを改修という作業よりも、新規でサイトを作るのが多いのでデザインの企画、コーディング 納品まで一貫して携われることが出来、大変ですがやりがいは凄い感じられると思います。
ですがデメリットもあります。
残業時間が比較的多いという事です。WEB制作は納期が短い事が多く、薄利多売な商売である為短期で様々な案件を抱える事がある為です。
とはいえ働き方改革で企業も残業を減らす風に努力していますのである程度大きな制作会社に入社される事をオススメします。規模でいえば20~50人くらいの所ですね。10人以下の所は激務になりやすいです。
web制作会社で養われた技術は絶対今後役に立ちます。断言できます。
事業会社の場合
事業会社は自社で何らかのサービスを持って運営している企業だワン。
事業会社で働くメリットとしては、サービスを成長させる経験ができることですね。
WEBサイト制作では完成したら終わりというものが多く、0から1にはできるのですが、1から100にするという事があまりありません。
その為ビジネス的な視点が求められますが、よりよいサービスにする為に色々考えるのはすごい楽しいですよ。
残業は制作会社と比べたら少ない方です。自社でサービスを展開しているので納期に追われる事はありません。中には残業無しという会社も多数あります。
ワークライフバランスを重視している方にはお勧めできる会社ですね。
エンジニアに転職したい人へ業界別に向いている人をあげてみた
プログラミングはそこそこに、マネジメントを頑張りたい人。
そんな人はSlerが向いています。元請け企業は年収も高く、ホワイトな環境が多いので、就職先としては全然ありです。一つの企業に勤めたい、年功序列で将来安定した生活を送りたいと考える方にオススメです。
とにかくエンジニアになりたい。早く就職したい人。
そんな人はSESが良いと思います。しかしながらこの先ずっとエンジニアとして生きていくなら転職も視野に入れてください。出来ることなら勉強をして初めから元請けSlerかWEB系にいきましょう。
最新の技術を学びたい、勉強が好きな人。将来独立したい人。
そんな人はWEB業界にいきましょう。WEB業界で学んだ事は他の会社に行っても潰しが効きます。その為将来独立も出来ますし、転職する上での市場価値も多いに上げられるでしょう。
エンジニアに転職したい人に業界別におすすめ言語を紹介します。
Sler(SES)業界に向いている言語はこちら
Slerに必要な言語は以下の4つです。
- HTML
- CSS
- Javascript
- Java
もう少し詳しく言うと、以下に分けられます。
- フロントエンドに使う言語:HTML、CSS、Javascript
- バックエンドに使う言語:Java
HTML、CSS、Javascript、Javaの特徴や作れるサービスなどをまとめました。
HTML/CSSを実践形式で学びたい方はこちら
HTML/CSSの特徴や作れるサービスについてはこちら
Javascriptの特徴や作れるサービスについてはこちら
Javaの特徴や作れるサービスについてはこちら
WEB業界に向いている言語はこちら
WEB業界に必要な言語は以下の5つです。
- HTML
- CSS
- Javascript
- PHP
- Ruby
WEB業界はPHPやRubyといった、開発効率の良い言語が好まれます。
もう少し詳しく言うと、以下に分けられます。
- フロントエンドに使う言語:HTML、CSS、Javascript
- バックエンドに使う言語:PHP Ruby
PHP、Rubyの特徴や作れるサービスなどをまとめました。
PHPの特徴や作れるサービスについてはこちら
Rubyの特徴や作れるサービスについてはこちら
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